Q-SYSは、米QSC社が開発した音声・映像・制御が統合されたシステムプラットフォームです。音声のルーティングやプロセッシングはもちろん、自社開発のAoIP規格であるQ-LANを利用して、他社にはない柔軟な制御機構や映像ストリーミングを実現しています。スタジアムやアリーナ、アトラクション、テーマパーク、ホール、公共インフラ設備、議場や裁判所、ホテル、カジノ、宗教施設、オフィスビル、教育機関など、統合型のオーディオソリューションを求めるシーンにおいて、Q-SYSの機能性・拡張性は選択肢の一つとなります。
2021年頃から、弊社でも導入案件のご相談を頂き、多数の案件に携わらせていただいております。簡単なシステムであれば、デジタルミキサーの設定+αでシステムの構築が可能ですが、オリジナルUIや各機器の制御が絡んだシステムの構築になると、複雑なプログラミングが必要になります。音響調整からシステムの制御・構築までトータルでのご相談も承っております。
Q-SYS Designerで構築したユーザーインターフェースは、タッチパネルコントローラーであるTSCシリーズや、汎用のWindowsコンピューター、iPadなどの多様なデバイスにロードし、操作デバイスとして使用することが可能です。
ワイヤレスのデバイスを使用することにより、映像の表示場所・映像ソースの選択、マイクやTV・PC音声の音響(音量)制御をユーザー様が容易に行う事が可能となります。
ローカルのAVネットワークでシステムを構築する場合には、新規のデバイスで構築する事が望ましい場合もありますが、社内ネットーワークへ組み込んでのシステム構築の場合には、現在プレゼンテーション等でご利用中の、既存タブレットを活用できる場合もありますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
Q-SYSで構成するほぼ全てのデバイスは、ネットワーク部の冗長化とハードウェアの冗長化に対応しています。
仮にA系のハードウェアに障害が発生しても、Q-LANによる制御で、自動的にB系のハードウェアがアクティブになります。
映像や音響のシステム付きで会場を貸し出しされる貸会議室や貸会場設備。ホールや舞台設備など、運用が一時でも止まる事が許されない設備では、システムの冗長化は大変重要なファクターとなります。
ホームページ上での公開は出来ませんが、皆様が触れている公共性の高い設備等でも導入させて頂いているシステム機器となります。
Q-SYSは、Coreとその他のQ-LAN対応デバイスによって構成さるシステムの中核(コントローラ兼デジタルミキサー)であり、音声のルーティングやプロセッシング、制御を行うシステムになります。
Coreは集中管理型と分散配置型の両方に対応しており、Q-LANに対応したI/Oやパワーアンプをイーサーネットで接続することによって、システムは柔軟に拡張されます。
単に音声入出力を増やすだけの拡張ではなく例えば、Q-LANに対応したパワーアンプでは、二次側の短絡状況や負荷インピーダンス、機器ステータスなどの制御情報を監視することが可能です。アプリケーション側の要求に応じて、様々な要件のシステムに対応が可能となっております。